大型舶は重いものを運べる反面、燃費の悪さについて課題があります。

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船舶

海に浮かぶ舟

日本の法規では櫓・櫂で動かす船と推進器をもたない浚渫船以外のすべての船を船舶と呼びます。
推進機とはプロペラやスクリューのことで、大きな船の大半は船舶と思ってもらえば間違いないです。
船舶は一部の小型船から大型タンカー、豪華客船など大きなものを挙げるとキリがありません。
大型タンカーについては2万5千リッター以上の大排気量エンジンを搭載したものがあります。

大型舶用のエンジン

港に停泊する豪華客船

大型タンカー豪華客船は一般的に10気筒以上の2サイクルディーゼルエンジンを採用しています。
大きなものだと10万馬力近い出力が出ます。排気量が大きいためエンジンの回転数は100回転以下です。

 

大型舶用のエンジンは燃費の悪さがネックになります。
アメリカ大陸のパナマ運河の通行料は平均で54,000ドル。アジア方面からヨーロッパへ行くスエズ運河の平均通行料は251,000ドルです。
スエズ運河の方が大型タンカーの通る比率が高いことも平均通行料で差の大きい要因です。
いずれの運河も高額な通行料を取ったとしても、大陸を迂回する燃料代よりも安くて期間も短く済むメリットがあります。
燃料代の問題から、それぞれの運河は長年に渡って通行料の値上げを続けています。

 

昨今は大型船舶用エンジンも電子制御技術が導入され、長年停滞していた性能が再び進化を始めました。
高価で代替サイクルの長いことから近い将来に普及する可能性は低いですが、将来的に世界の船の燃費が良くなれば運河の通行料が安くなるかもしれません。

船舶のメリットは重たいものを運べる

海に浮かぶ貨物船

輸入や輸出をしているものの多くは船便で運ばれてきます。
コンテナをはじめ、原油の自給率が低い日本ではエンジンで使う燃料の大半も舟で移動してきています。
重量のある液体であっても、舟を使えば容易に運べるメリットがあります。
最近では総トン数10万トン以上の大型客船が増えています。豪華な設備にも関わらずリーズナブルな料金設定を可能にしたカジュアル船が人気を集めています。
大型客船は船長をはじめ人件費を少なくできるメリットがあることで、中型客船よりも安い価格設定を可能にしました。

 

重たい物でも、舟の浮力が加われば少ない力で運ぶことができます。
国内でも陸路のある東京-大阪をはじめ多数の路線で貨物船が定期運航していて、トレーラーなど陸送で運ぶよりも低コストになるメリットがあります。
陸路のある場合は海路の方が時間のかかるのがデメリットです。

船を動かす力

当然ですが、大きな船やスピードを求められる船舶は大型エンジンが必要になります。
車のエンジンと単純に比較しにくい面がありますが、競艇のモーターボートで見ると396ccの2ストガソリンエンジンは35馬力を出して約75kg+選手50kgの船で最高時速80km出せます。
NAエンジンの軽自動車は60馬力前後でも最高速度100km以上出ます。
エンジンの回転数や設定の違いがあるので一概に比較できませんが、船舶はスピードを出すのが困難です。
貨物船で一番速いといわれるコンテナ船は最高時速40km以上出ています。

 

船舶は湖などの静水面だけではなく、波による負荷が大きくて潮の流れのある海を走るので、ある程度のパワーがないと思うような進路を取ることができません。
競技用や趣味の要素が強いクルーザーを除いて、最高速度よりも中低速域を重視したエンジン設定になっています。