リニアモーターとは、軸を持たないモーターのことです。実用例もご紹介します。

MENU

リニアモーターは軸のないモーター

「リニアモーター」は、"モーター"と言ったときによく想像される回転式のDCモーターやACモーターといった一般的なモーターの仲間の1つで、特に「軸のないモーター」のことを指します。

 

軸がないリニアモーターは、一般的なモーターの中身と同じ構造を持ちながら、中身を切開して薄く引き伸ばした(直線状にした)形のモーターになるので、ハードディスクなどの比較的サイズの小さい電子機器に対して少ない面積で電気を伝えることが可能となりました。

 

最も有名な実例はリニアモーターカー

リニアモーターカー

 

リニアモーターと聞いて最も想像しやすい実例が「リニアモーターカー」です。
リニアモーターカーに用いられる技術のことを特に"超電導リニア"と呼び、超電導状態という限定した状況を作り出すことでリニアモーターの持つ可能性を最大限引き出すことに成功した乗り物になります。

 

超電導状態とは

超電導状態とは、特定の物質を一定温度まで冷やすことで電気の流れを滞らせる抵抗がゼロの状態になったことを指します。
超電導状態を引き起こすことで余計な力が加わらず、リニアモーターカーのような巨大な乗り物を動かすための電力を正確かつ高速に制御が可能となるのです。

 

また、超電導状態は「マイスナー効果」という"物体が重力に逆らって浮遊する現象"を生み出すことが出来ます。
これは、リニアモーターカーが車輪を利用せずに浮いた状態で移動することが可能になる技術です。

 

普通の磁石を近づけると、反発していても最終的にN極がS極を見つけてくっついてしまいます。
しかし、超電導状態に入った磁石同士は制御が正確になり、永続的に反発し続けさせて浮遊を可能にするのです。

 

私達の生活にもたらすメリットは"時間"

時間を表す砂時計

 

リニアモーターカーの例をあげると、リニアモーターの技術が進化することで私達が受けられる恩恵は「高速で目的地に到着することが出来る」ということです。

 

従来の車輪を用いた新幹線等の乗り物では、速さを求めると一定の速度から車輪の空転が始まってしまうので、特定の速さまでしか出すことが出来ませんでした。
特に新幹線の場合だと時速500kmを超えた走行は実質上不可能とされていましたが、リニアモーターの技術により車輪を無くすことで時速500kmの壁を突破することが事実上可能となりました。

 

日本で一番早い新幹線は「こまち」「はやぶさ」で、時速320kmです。
リニアモーターの技術を用いれば1.5倍以上の速度で走行する車両を生み出すことも不可能ではなく、実現すれば我々の移動を遥かに高速なものへと導いてくれるでしょう。

 

リニアモーターで移動に革命を

短時間で移動が可能なイメージ

 

新幹線はリニアモーターカーという形でさらなる進化の可能性を秘めています。
また、リニアモーターは騒音や振動も少なく、二酸化炭素排出量は現行の交通手段のなかで圧倒的に少ない"環境に優しい乗り物"でもあります。
進化したリニアモーターは、私達の生活に欠かせない新時代のテクノロジーとなるのではないでしょうか。